自分の存在を示す大切なもの
今一度基本に立ち返りますが、体臭とは体の表面から発散されるニオイです。つまり、人間であれば、ひいては動物であれば、その度合いはそれぞれではあるものの、皆が持っているものなのです。
体臭に悩む人に対する専門医の方のアドバイスなどで「（体臭は）自分の存在を示す大切なものだ（から気にしすぎるのはよろしくない）」といった内容も多く見受けられます。まさにその通りで、体臭は、実は重要な意味を持つものなのです。
それは例えば、動物が、体の一部をこすりつけて自分のニオイをつけるといったマーキングという行為（他者に自分の存在や縄張りを示す行為）をしたりすることからも分かります。人間はもちろんそこまではやりませんが、人間も含めた動物にとって、自分の存在や縄張りを誇示するためには、実は体臭というものが欠かせないのです。すなわち、体臭が強い人というのは、言い換えれば、それだけ個性が強く存在感が大きい人であると捉えることも出来るのです。そう考えれば、実は何ら恥ずべきものではなく、むしろ大いに誇ってもいいくらいのものなのです。
そのように、そもそも自分の存在を示す大切なものなのに、それが原因で（それで悩むが故に）社会生活から自分を断絶し、一人閉じこもってしまう、つまり他人との関わりを避けてしまうというのは、全くもって本末転倒な訳です。
この「社会生活からの断絶」が、体臭で悩んでいる方の一番怖い末路です。本来は気にしないのが一番なのですが、なかなかそうもいかない現実があります。一度体臭で悩み始めると、余程心臓に毛が生えた人でなければ、それを全く気にせず生活するというのは難しいはずです。心臓に毛が生えていない普通の人がそうするためには、やはり何かしら対策を打って安心するしかないのです。繰り返しますが、「社会生活からの断絶」というのが、一番怖いのです。そういう意味でも、どうか、そうなってしまう前に何かしら対策を打っていただきたいと切に願います。
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