あのスティーブ・ジョブズまでもが？
スティーブ・ジョブズといえば、AppleI/II・Macintosh・iPod・iPhone・iPadなど、数々の革新的な製品を世に送り出した実業家としてよく知られています。創業者でありながら、野心あふれるアントレプレナーにありがちな浮世離れしたその言動や立ち居振る舞いが問題となりアップル社を追放されるも、時を経て業績不振で窮地に追い込まれていた同社に再び復帰し、見事に大復活させたという辣腕の持ち主です。株式時価総額で世界一になるなど、その後のアップル社の隆盛はご存知の通りです。
残念ながら病気によりこの世を去ってしまいましたが、「歴史的偉人」とも呼べる彼の生涯は映画（その名もずばり「スティーブ・ジョブズ」（邦題））にもなるほどで、死してなおその存在感は収束の気配を見せません。
さて、その映画で、印象的なシーンがあります。彼がまだアップル社を創業する前に携わっていたアタリ社にて、やはりその自由奔放で尊大な振る舞いが問題視され、見るに見かねた上司に注意を受けるのですが、その上司、数々の問題点を指摘した後、最後に一言「その体臭もね」と付け加えるのです。
実際にスティーブ・ジョブズは、前述の通り浮世離れしていた、すなわち考え方や生き方が世間一般の常識とはかけ離れた部分があったのですが、それが高じて、裸足でうろついたり、滅多に風呂に入らなかったりと、その不潔っぷりに関しても若干度を越えた部分があったようで、上司から体臭を指摘されたというのも合点がいきます。
問題は彼自身がそれを意識していたかどうか。映画ではそういった部分には全く触れることがなく、真実の程は明らかではありません。一説によれば菜食主義者（ベジタリアン）である自分から体臭などするはずがないと頑なに信じていたということなのですが・・・。
そんなこんなで、良くも悪くも周りからはとかく変人扱いされていたスティーブ・ジョブズ。とはいえ、その実力や功績は万人が認めるところであり、そういった伝説の人間であっても実は体臭があった（そしてそれに悩まされていた・・・かどうかは実際のところ分かりませんが・・・）と考えれば、少しは気持ちも楽になるのではないでしょうか。
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