体臭にまつわるエピソード(その13)
(※とある男性の手記です)
うちの母親は、昔から突拍子もないことを言う人で、中にはそれって絶対作り話だよね、ってものも多いんだけど、これもそんな話の一つ。
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母親が若い頃、自分でも分かるくらい、鼻が臭いことがあったんだって。周りの人にも、鼻息が臭い、鼻息が臭い、って、いつも言われ続けてたんだって。
口臭なら分かるけど、鼻が臭いっていうのはあまり聞かないなぁなんて自分でも思いながら、やっぱり女としては非常に気になるところなので、こまめに鼻をかんだり、鼻炎用のスプレーみたいのを頻繁に使ってみたりしたけれども、一向に改善しなかったんだって。
そんなある日、いつもより強めに鼻をかんだら、奥の方から、腐ったチリ紙がドロッと出てきたんだって。
その瞬間、これだー!って思って、案の定、それ以来、鼻のニオイも改善したっていう話。
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でもさ、そんなチリ紙が、いつまでも鼻の奥にあるもんかね?
溶けちゃったり、鼻水と一緒になって出てきそうなもんだけど。どこまで本当なのかなぁ。
まぁ、昼寝している間に、右目のコンタクトレンズが、涙と一緒に顔を伝って左目に移動しちゃってた、なんてことを平気で言う母親だから、あんまり信じられないんだけどね。