冬でも湯船に浸からない?
「汗をかくのは悪いことじゃない」のページでも触れておりますが、お風呂に入って汗を流すというのは、疲れを癒すという意味だけでなく、実は体臭を抑えるという意味でも非常に良いことなのです。
ところが、若者(20代〜30代)を対象としたとある調査では、冬の寒い時期であっても、湯船に浸からず、シャワーで済ませてしまう人が多くいることが分かったそうです。
その比率、実に4割近くに達したとのこと。
「浴槽を洗うのが面倒」「お湯を溜めるのが面倒」「湯船に浸かる時間が勿体ない」などがシャワーで済ませてしまう人たちの理由ですが、体臭のことを考えて、体の汚れや毒素を排出するためには、むしろ冬こそ(寒いからという理由だけでなく、お風呂以外では汗をあまりかかないことも多いということを考えても)、しっかり湯船に浸かって汗をかくべきだと言えるでしょう。
逆に、きちんと湯船に浸かる人たちの理由には、「もともと代謝が悪いのでしっかり湯船に浸かって汗を流すようにしている」というものが見受けられました。この理由を挙げた方はよく分かっていらっしゃるという印象ですが、お風呂で湯船に浸かるというのは、要するに健康のためにもとても良い訳です。血行が良くなって、基礎代謝が上がり、痩せやすい体質になる、つまり、ダイエットにもとても良いという話もあります。
そして、健康と体臭というものは実は密接に結びついているので、そういう意味でもやっぱり詰まるところは体臭を抑えることに繋がるのです。
余談ですが、ある学生が、とある企業の就職面接で、「健康のために何かやっていることはありますか」という面接官からの質問に対し、「毎日お風呂にきちんと入ってゆっくり湯船に浸かるようにしています」と答えたところ、「そんなのは当たり前のことだよね」と冷たく一蹴されたという話があります。この学生が、上述したような観点からこう答えたのであれば、大変素晴らしい回答だと思いますし、分かっていないのは面接官のほうじゃないかと問い詰めたくもなります(笑)。